ブログUP日:2019/07/09
別格20番札所大瀧寺結願後の遍路道は、どの、ルートを下ろうかな?。現在は、お遍路してきた ①香川県側の塩江ルート。②徳島県側の夏子ルート。それとも、③最短コースの尾根道ルート?どのルートも到着地点から高松等への交通ターミナルポイントへのアクセスは不便である。
Shikoku 88 Route Guide book 編集者の松下さんは、2000年頃(平成12年頃)まで徳島県美馬市脇町から大瀧寺へ多くの住民が参拝していたことを確認。そこには大瀧寺参りしていた参道があるはずだ‽!? と直感。
とある歩き遍路はその話を入手。とある歩き遍路の知り合いである美馬市の地元歴史研究家Sさんに相談すると 昭和40年頃まで脇町住民の多くが大瀧寺詣を行っていたとのこと。美馬市脇町周辺から大瀧寺へのルートは3つ。
ルート1は、脇町高校脇にある大正時代の道しるべより大谷川沿いを佐尾芋尻集落を経て石鳥居のある21丁目より尾根道を通り大瀧寺へ直登する表参道ルート。廃道化し歩行不可(地図中央 大瀧寺ーJR穴吹駅:10㎞程度)。
ルート2は、脇町高校脇にある大正時代の道しるべより佐尾・芋尻集落より西大谷集落を経て尾根道を辿り大規模農道に至る。それから遊歩道を辿り大瀧寺に至るルート(地図上部 大瀧寺-JR穴吹駅:11.7㎞)。
ルート3は、国道193号線の曾江谷川沿いを辿り落合集落・広棚集落より現在の夏子ルートと合流し尾根を辿り大瀧寺に至るルート(地図下部JR穴吹駅まで13.2㎞)。
これらのルートは、従来ルートの一つである夏子ダム経由88番札所大窪寺までの距離は23㎞。最短コースの尾根道経由で約14㎞。さらに便数の少ないコミュータバスを利用し最寄りのJR駅まで行く必要があった。
今回調査した大瀧寺から美馬市脇町ルートの終着地点は、京阪神高速バス停留所のある高速徳島道脇町IC&JR穴吹駅であり非常に便利なルートとなっている。
今回、とある歩き遍路は松下さんの調査遍路に同行。また、ルート3は後日Sさんと車で調査。各ルートの概要は

ルート1 表参道ルート概要
今回の起点は旧脇町庁舎横、大正14年(1925年)に建てられた88番札所大窪寺奥の院大瀧寺への道しるべより大谷川沿いの車道を辿る。


1850年(嘉永年間)に建てられた石鳥居がある下大瀧へ。ここに石鳥居21丁目由来の説明板がある。この説明板の下流川に大谷小学校跡の看板もある。


ここからは山道の参道。この参道沿いには6軒の民家。周辺には数十件の民家があり、地元住民の生活道、大井小学校の通学道でもあった。しかし、過疎化に伴い2000年に大井小学校が廃校?。その頃に「石鳥居21丁目保存事業が行われ、その由来説明板」が設けられたととある歩き遍路を想定する。廃校から約20年、この表参道を往来する住民は途絶え廃道化していった。今回、この道を辿ったが藪に覆われ昔の面影はなかった。


1㎞余りの表参道を2時間余りで走破。しかし、お遍路道としての復活は絶望的であった。大瀧寺へは3時間余りで到着。
ルート2 大谷川西側尾根を辿り大瀧寺へ
このルートは、大瀧寺より脇町へ向けて遍路。大瀧寺東約100m地点に遊歩道入口が


遊歩道はよく整備されている。




2㎞程遊歩道を辿り一般車道へ


大規模農道から林道大谷芋尻線へ


長くくねった単調な尾根道を下り脇町へ


ルート3 大谷川西側尾根を辿り大瀧寺へ
このルートは、大瀧寺